2008年05月28日

民事系第2問前半(会社法)でやらかしたミス集と構成

(5/28 再現を書いてる最中に、いろいろ思い出した点があったので、一部訂正しました。)
(5/31 ミスを1点追加)
これが今年の新司で一番の難問だったと思います。過去2年の問題と比較しても、段違いの難しさでした。その分、合格答案のレベルも下がっているとは思いますが(希望)。
この大々問は、形式上は後半の民訴と融合問題となっていますが、実質的には完全に別の問題ですし、わざわざこのような形式をとる必要性があるのか甚だ疑問です。かえって混乱を招くだけなのではないでしょうか。僕も、引っかかって無駄なことを書いてしまったクチです。

さて、まずはミス集から。ちょこちょことミスはしているものの、他の多くの受験生もミスしているので、「死因」とまではいっていないんじゃないかと思います(希望的観測)。

・設問1前段:構成段階では、「株主全員の同意」が思いつかなかったため、非常に面倒な議論をして取締役会決議を有効だ、とのことを長々と書いた(3分の2ページくらい)。これを書き終わる寸前に、「株主全員の同意」があるということに気付き、慌てて書き加えるはめになった。要は、3分の2ページも無益なことを書いてしまい、他に書くべきことが書けなかった。
・(5/31追加) 「多額の借財」において取締役会決議が欠けた場合と、利益相反取引で取締役会決議が欠けた場合とでは規範がことなるのに、後者について、相対的無効説を打ち出せなかった。まあ、結論は変わらないので、そう大きな問題ではないと思うが。
・設問1後段:A及びBの解任の議案を否決したことの問題点を半ページくらい、書いた。これは、設問3以降に繋げる導入部分にすぎず、設問1で触れる必要のなかった事項だと思う。要は、ここでも無駄なことを延々書いてしまったということ。
・設問1後段:株式交換比率の不公正、承認決議が特別利害関係人による著しく不当な決議である、とは書いたものの、これが株式交換の無効をもたらすということは書いていない。延々と無駄なことを書いてしまったため、時間が押しまくりだったため、「債権者はこの主張は出来ないだろー」と勝手に考えてしまい、省略してしまった。最悪。株式交換比率の不公正は無効事由とならないこと、承認決議の取消事由は、債権者には主張適格がないということが、本問で書いてほしかったことだと思う。しかし、この問題は多くの受験生が書けていないので、それほど大きなダメージにはならないと信じる。(訂正:おそらく、株式交換の承認決議について、乙社ではAとBしか株主がいないので、特別利害関係人にあたらない、と書いた気がする。これが正しいかは全くもって不明。)
・設問2:乙社に対して、利益供与(120条)の代位行使を落とした。全く思いつかなかった。だが、多くができていないので、小ダメージにとどまると思う。また、法人格否認を書いたものの論述が雑。

構成
第2問
 全14枚 商法:2時間15分 7枚半
第1 設問1
1 保証債務の履行請求の可否について
(1) 主債務の有効性について
 保証債務は、付従性を有するので、保証債務の履行請求の前提として、主債務の有効性を検討する。
ア 多額の借財にあたり、取締役会決議必要
イ 取締役会決議を欠く金銭消費貸借契約の有効性
民法93条類推適用
あてはめ  民法101条 無効
ウ 保証の趣旨 不当利得返還請求権(民704条)
それを主債務として、保証債務は存続しうる
エ よって、主債務は存在
(2) 保証債務の有効性
ア 保証は、多額の借財にあたる。
イ 利益相反取引(間接取引) 株主としての利益
ウ 取締役会決議の欠缺について 無駄にダラダラと書く
エ 乙社株主全員の同意があるので、取締役会決議の有無に関わらず、有効
オ よって、保証債務は有効
2 株主交換の問題点について
(1) 債権者意義手続の無視
催告は不要
(2) Aによる株式交換の実施、解任決議の不公正
しかし、特別利害関係人にあたらない。
(3)ア 株式交換比率の不公正について
イ 株主総会決議@乙社
AとBは特別利害関係人にあたり、著しく不当
→取消事由あり。

訂正:乙社には、AとBしか株主がいないので、特別利害関係人にはあたらない。
3 株式交換の無効事由について
債権者意義手続の無視は、無効事由
第2 設問2
1 甲社に対して、実効性なし
2 各取締役に対して、429条1項責任
(1) 前提
間接損害は含まれるか。法定責任説、
「第三者」 悪意の対象
(2) A及びBに対する請求
忠実義務等違反、任務懈怠あり。少なくとも重過失有り。
(3) Dに対する請求
Dは、直接は行っていない。しかし、監督義務。Dの職務。非上程事項でも監視義務有り。そして、少なくとも重過失有り。
3 乙社に対して 法人格否認 濫用事例(雑に)
posted by sun at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 新司を振り返る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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