最近の合格者blogを見ていて、ちょっと気になったことがあったので、
ごく簡単にですが、僕の考えを書いてみます。
テーマは精神論です。
まず前提としては、本記事は、もちろん精神論の重要性を否定するものではありません。僕も、苦しいときはイチロー選手の本や合格者の書いたものを読んだり、部屋にやる気の出る言葉を貼ったりして、気持ちを鼓舞していました。つらいときに、最後の最後に踏みとどまらせてくれるのは、精神論だと思います。
しかし、精神論を全面に押し出しすぎるのは、逆効果だと思うのです。
「必要な結果を出す」という本質を見失わせる可能性があると思います。自分を追い込むばかりで、今やっていることが、ちゃんと結果に結びついているかの検証がおろそかになる恐れがあります。
僕が思うのは、受験勉強を進める上で、何よりも重要なのは「勉強を効率的に進めるための仕組み作り」です。
たとえば、「勉強時間が足りないので睡眠時間を削って勉強する!」ではなくて、
睡眠時間を削ると、集中力が保てないため結局効率が悪い
→現状で勉強時間を足りなくさせている生活要因を分析する
→それらのうち、省けるものは省き、省けないものもどう効率化するか考える
→必要な勉強時間を確保する生活スタイルを構築する
→必要な勉強時間を1日の計画に割り付ける
という作業を、目に見える形で行うことが必要です。
立てた計画が実行できないのであれば、たとえば休憩終了後勉強開始時間になったら、机の上で目覚まし時計を鳴らすなどして、強制的に机に座る仕組みを作りましょう。
テレビを見るなどしてついついサボってしまうのであれば、根性でテレビを見ないようにする!ではなくて、
テレビを捨てるなどして、およそサボること自体が出来ない環境を作るべきです。
覚えるべきことがなかなか覚えられない、自分は頭が悪いんだ!と嘆く前に、
記憶のために効率的な方法を考えるべきです。
具体的には、
それはそもそも覚えなければならないものか、
記憶するのに最も適した時間帯はいつか、
記憶するのに効率的な休憩の取り方は、
記憶する上で障害となる生活習慣は何か、
記憶するのに効率的な方法は、
などということを考えるべきです。
集中力が出ない、というのであれば、集中できるような環境を作るべきです。
勉強がつまらなくてやる気がしない!というのであれば、ゲーム感覚で勉強を進めることができるような方法を考えるべきです。あるいは、法律学が合わないというのであれば、むやみにしがみつくのではなく、早期に他の道に進むことも検討すべきなのかもしれません。
(このような「仕組み作り」については、勝間和代氏の本に詳しく書いてあります。また、失敗学の畑村教授や、中尾教授の本では、安全管理のためには、個々の従業員の注意を促すのでは足りず、安全確認をする仕組みを作ることが重要だと説かれています。)
要するに、「受験生は頑張らないと!苦しまないと!」という前に、勉強時間を増やし、勉強を結果に効率的に結びつけるための仕組みを作ることを考えるべきです。自分の生活、思考様式など全てを見直して、試験のための生活を構築するのです。
それらの仕組みを作った後に、ようやく精神論が出てきます。精神力は、仕組みを動かすための潤滑油のようなものだと思います。
まとまりのない文章でしたが、あえて一言でまとめると、やみくもに頑張ろうとするのではなく、精神力以外の力を借りつつ、上手く自分をコントロールしながら、勉強を続けていくようにするのがいいと思います。
構成もなく書き出したので、本当にまとまりがなくて申し訳ないです。最後の記事がこれとは…。